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新着情報 2017年7月アーカイブ

知的財産使用許諾契約講座の様子をご紹介します 2017年7月20日~23日開催

この度、広島県福山市のASK株式会社様(代表取締役 廣田和之氏)より知的財産使用許諾契約のお申込みをいただき、弊社事務所にて7月20日(木)から23日(日)までの4日間研修会を行いました。

今回は初めて「ビニールクロスの洗浄方法」と「抗カビ方法」の二つの特許について連続で行いましたので、少々駆け足になるかと懸念しておりましたが、少人数(お二人での受講)であったことと、狭い事務所内で窮屈な点は申し訳なかったのですが、用具や機器をすぐに揃えることができたため、思いの他スムーズに進みました。(講師役三浦の感想です。)


【研修会1日目~バイオ技術の基礎知識・洗浄科学の基礎 ビニールクロスの洗浄方法~】(座学)

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「おはようございます。これから『微生物を活用した洗浄の基礎』『ビニールクロスの汚れの分析と除去方法』『カビの主な種類の分析と抑止方法』などを勉強しますのでよろしくお願いします。」


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初めての微生物の話。微生物とは目に見えない生き物ですが、驚くべき作用があります。



【研修会2日目~バイオ技術の基礎知識・洗浄科学の基礎 ビニールクロスの洗浄方法~】(実習)

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クロス表面の汚れや傷を確認中































白パッドとメラミンフォーム(激落ちくんなど)を使って一生懸命洗浄中


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クリーニング後、白パッドを使って洗浄した場合とメラミンフォーム(激落ちくんなど)を使って
洗浄した場合のクロス表面の傷みの程度を簡易顕微鏡で観察
(ハンディミクロメーターTH-HM-120を使用)


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白パッドで洗浄してもクロスの表面に傷がつかないことを確認しました

メラミンフォーム(激落ちくんなど)を使うとクロス表面が削れてしまうことを確認しました


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自分達の手指のATP(細菌)を測ってその結果に盛り上がるお二人








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SOKEN201」「SOKENナショナルエース」「SBS」「Miura-B」を使ってクロスクリーニング実習中















【研修会3日目・4日目~抗カビ方法~】(座学と実習)

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研修会で使用する為に前もって培養していたカビの名称や特徴を図鑑を見ながら学習中












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市販の塩素系漂白剤を塗布した瞬間に汚れが落ちたように見えました

しかし、ワイプチェックで塩素系漂白剤を塗布した面のカビを検査したところ

漂白されただけでカビは除去されていないことがわかりました


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クリーニングしていないクロスのカビを検査するためにワイプチェックで収集













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バイオ洗浄(「SOKEN201」「SOKENナショナルエース」「SBS」「Miura-B」で洗浄)したクロスにカビがいるかどうかを検査する為にワイプチェックで収集










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自分がバイオ洗浄したクロスにカビがいるかどうかを検査する為にワイプチェックで収集













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ワイプチェックで収集した収集液をピペットを使いシャーレ(サブロウ寒天培地)に移植














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培養したカビを同定するためにシャーレから取り出し作業中














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双眼で見て1点に集中するのは、少し訓練が必要です













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どうしても2つに見えてしまうようです

訓練するしかありません












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顕微鏡のピントがやや合ったカビの写真














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クリーニングしていない部分のタンパク(カビのエサとなる汚れ)残渣検査













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クリーニングしていない部分はひどく汚れていることがわかりました













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クリーニングしなかったクロスのATP(細菌数)は4366でした














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バイオ洗浄(「SOKEN201」「SOKENナショナルエース」「SBS」「Miura-B」で洗浄)した後のクロスのATP(細菌)数は325でした

明らかに細菌(主にカビ)数が減少しています


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エアサンプラーで室内のカビ胞子を収集


















【懇親会】


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お互いの日頃の活動について初めて伺う機会になりました




















向かって左より
ASK株式会社(広島県福山市) 代表取締役 廣田和之 氏
弊社代表  三浦
株式会社アシスト理研(北海道札幌市) 取締役部長 岡本 大介 氏





以下ご参加いただいたお二人の感想文をご紹介いたします。

この度は研修会ありがとうございます。
今回の研修会でカビの世界の事が少しわかってきました。
三浦社長立ち会いのもと、これまで施工はさせてもらっていましたが、
希釈の事やカビの種類の事、何もわからずに仕事をしていました。
この研修会では、勉強はもちろん実験を含め、
とても楽しい4日間を送らせて頂きました。
今後は、困っている人を本当に助けたいと思いました。
この研修会で、例えば喘息にもカビの原因が大きいと思いました。
この勉強のおかげで少しでも困っている方を助けることが出来たら
とても素晴らしい仕事になると思っています。
4日間本当にありがとうございました。


この度は大変お世話になりました。
微生物の話はとても奥が深く、地球環境汚染改善にも大きく
微生物が貢献してきた事は知りませんでした。
三浦先生の説明はとてもわかりやすく、面白く、
4日間の研修もあっという間でした。
私も室内空気を浄化する仕事をしており、これまで改善できなかった
「クロスの汚れ」「カビの分解」など今後は先生が開発された製品を
使わせていただき、事業の拡大を図りたいと思います。
今後とも宜しくお願い致します。







本日、研修会二日目です。~ASK株式会社様(広島県福山市)~

昨日から、弊社事務所にて「知的財産使用許諾契約のための研修会」を開催中です。

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お二人ともバイオテクノロジーは初めての分野のため、「微生物をここまで活用できるのか!」と興味津々、とても熱心に受講して下さっています。

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ご一社対象の研修会ですので、気兼ねなく現場経験からの疑問点、ご質問をいただき、その都度お答えしています。



知的財産使用許諾契約のための研修会を行います 2017年7月20日(木)~23日(日)

この度、ASK株式会社様(広島県福山市)より知的財産使用許諾契約のお申込みをいただき、研修会を実施することになりました。

2つの特許技術「ビニールクロス洗浄」と「抗カビ方法」の研修を四日間で実施致します。


社長ブログ「創研のカビ取り(特許)について」をアップしました

社長ブログ「創研のカビ取り(特許)について」をアップしました⇒コチラ

新特許~抗カビ方法~研修会実習「身近なカビの培養」結果が出ました

619日、20日に開催しました「抗カビ方法」の研修会参加者に、事前にカビ拭き取り検査用品「ワイプチェック」をお送りして、調べてみたいカビを採取しお持ちいただきました。

研修会では、そのカビを培養するまでの過程を体験していただきましたが、培養結果が出ましたのでお知らせします。



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うまく培養できています。
カビ種は、Penicillium islandicum(ペニシリウム イスランジクム)です。
Penicillium属の中でも顕著な橙色を呈します。
1940年代後半、黄変米事件で有毒カビとして疑われました。
PH5~6(ほぼ中性)で生棲します。
アルカリでは、生棲しません。
中温性(いわゆる常温)で生棲します。
食品(特に穀類)に多く発生、増殖します。
カビ毒のルチオスカイリン、イスランジトキシン、シクロクロロチンを産生します。
このカビ毒は肝硬変、肝がんの発生に関与します。
※もし、水道口の蛇口にフィルターなどがつけてあったり、または浄水器などが
あれば、徹底洗浄か取り外しをご検討下さい。(除去)
このカビは、空中にも多量に飛散しますので、天井、壁、床、木部を
徹底的に洗浄し、現在のカビをリセットしてください。



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水分が多すぎたので、上手に培養されていません。
今後は、水を少なめに垂らしてください。
白い筋状のカビが見えます。
カビの種は、Aspergillus terreus(アスペルギルス テレウス)です。
体のアカ、フケ、ハウスダストに生えます。
強力なカビ毒はありません。
しかし多種の代謝産物をつくり出す能力があります。
日和見病原性、特に耳真菌性の病原菌です。(中耳炎など)
PHは5~6弱酸で増殖します。
乾燥していても生えるカビです。
多量の分生子をつくり出すので注意を要します。
壁、天井を6ヵ月~1ヵ年に1度はバイオ洗浄でアルカリ性に保全することが大切です。
今生棲しているテレウスをリセットしてください。
放置すると増え続けます。



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良く培養できています。
典型的なAspergillus niger(アスペルギルス・ニガー)です。(クロコウジカビ)
PHは4~6(弱酸か中性)で生育します。
室内が乾燥しても生育は止まりません。(耐乾性があります)
空気中に多量の胞子を産生しますので喘息、気管支炎に要注意です。
繊維、植物、木材、ハウスダスト、ビニールクロスなどによく生えます。
アルカリに弱いカビなので、「Miura-A」「Miura-B」で室内外の洗浄をおこなう必要があります。
洗浄をして、一度カビをリセットしないと6~12カ月毎にカビは更に増殖し続けます。

★「Miura-A」:有用微生物を含有する石けん水
★「Miura-B」:有用微生物由来カビ抑止剤
いずれも特許「抗カビ方法」で使用する洗浄剤です。



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良く培養できています。
カビ種は、Epicoccum Purpurascens(エピコッカム パープラスセンス)です。
湿性を好むカビです。
PHは、弱酸、中性、弱アルカリで生育するカビです。
常温で生育します。
健康被害はありません。
湿性食品、植物、空中、木材、飼料などによく生えます。
このカビの被害は、食品を汚染(腐敗)したり、植物を腐敗させます(植物病原性)。
浴室の壁目地やタイルの目地などによく生えることがあり、
お掃除の時は、要注意で、「ホームレメディ」か「Miura-A」で洗浄することが必要です。
アルカリにしておけば、約6ヶ月は生えません。



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分離が上手にできています。
Aspergillus Candidus(アスペルギルス キャンディダス) 白色~クリーム色です。
特に健康被害の報告はありませんが、カビ毒のキサントアシン、シトリニンを産生します。
食中毒に注意が必要です。(特にバスタオルからの感染に注意)
乾燥していても生えます。
生理性状は、PH5~6で弱酸性ですから、「ホームレメディ」(PH10くらい)で天井、壁、床、浴槽を
3日に1回くらいしっかり洗浄するのが良いと思います。
アルカリ性には弱いカビなのですが、酸系の洗浄剤を使うと増殖します。





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