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SOKEN社長ブログ ~社長の独り言~ 2013年2月アーカイブ

リゾナーレ熱海(星野リゾートグループ)の総ヒバ製の大浴場改修工事に参加しました

ヒバ材のバイオ洗浄と白木用蜜蝋+カビ抑止剤を塗布する工事を行いました。

リゾナーレ熱海の大浴場からの眺望は、相模湾の海が見えてとりわけ絶景です。

既存のヒバ材に新規のヒバ材を重ねて「貼る」のであれば、見た目にはそれだけで美しく見えます。
しかし既存のヒバ材の除菌、防カビをしないまま、重ねて貼ることはできません。
木材が腐ってしまうのは、微生物(主に褐色腐朽菌類)の仕業だからです。
既存のヒバ材の除菌、防カビをまず行ってから、次に新規のヒバ材を貼り、そして防カビ、防水処理をするのが保全を考える上で常識です。

そうしたバイオテクノロジーをご理解いただいた大阪の岩田尚樹建築研究所様のご指示のもと、施工を行いました。
仕上がりはとても美しく、ヒバの香りもあり、温泉気分上々というところでしょう。


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ヒトのできることは微生物の方がもっと賢く上手にできる

218()は当社主催の研修会を行うため、資料のまとめや作成で大忙しです。11名のご参加をいただけるとのことで、とても楽しみしています。こうした会に積極的にご参加くださる方々は、バイオレメディエーション応用技術がアメリカ、ヨーロッパ並みに普及すれば、大きな社会貢献になりビジネスとして定着することを信じていらっしゃるのだと思います。

少しずつですが、カビや悪臭の除去や抑止は、バイオテクノロジーによる対策が安全で効果的であるとお考えになる方が増えてきました。

日本の風土はカビの天国で、人の役に立つカビもあれば、その逆もあります。東南アジアでも同じような状況があるようです。

トンネルの崩落事故の時にも言われていましたが、日本の建造物の多くはメンテナンス(補修)をしなければいけない時期に来ています。腐敗、カビをまず第一に調査し対応しなければ、汚れやカビの上から覆い隠すように何かを塗ったり張ったりしても、寿命、耐久性を期待できないのは自明の理です。

においは目に見えないもの。細菌も同じですが人を不快にしたり、病気にしたりする厄介者です。においに対する関心も高くなってきているようで、消臭剤の宣伝も良く見かけます。「におい」に対する感覚が、「無臭がベスト」という方向に変化すれば、バイオレメディエーション技術の出番です。

私たちは「人のできることは微生物の方がもっと賢く上手にできる」と考えています。そんな有用な微生物をもっともっと活用していただけるように普及活動を続けたいと頑張っております。


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