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SOKEN社長ブログ ~社長の独り言~

微生物は発電する

微生物が発電する話を聞いたことがありますか?

太陽光発電のように特別な設備は不要なので、誰でも扱えて安く確実に発電するパワーを微生物は持っています。
電気を起こす微生物としてはシュワネラ菌が一般的に知られていますが、土の中にはまだまだ膨大な数と種類の菌が生棲しています。

東大をはじめ、パナソニック、積水化学のチームは「発電菌」で汚水を浄化し、同時に発電したものを施設の電気設備に活用するというとてもユニークなプロジェクトを進めています。
日本で汚水処理に使用する消費電力量は約140万世帯分にあたりますから、その電力をゼロにすることができればすばらしいことです。電力設備の少ない開発途上国にはもってこいの汚水浄化システムです。

原理を簡単にいうと、スプーン1杯の土には数十億の微生物などがいて、有機物を分解する時に電子を放出するので、その電子を電極に取り込んで電気を起こすという単純なものです。人の技術というよりは微生物のパワーによるものです。

故障や停電の無い電気設備、それは「土と微生物」です。

 


ミドリムシ(ユーグレナ)が話題になっているようです

ミドリムシは全長0.05㎜の動物でも植物でもある微生物。藻の仲間でムシではないようです。
自然にあるものをバイオテクノロジーで大量に培養して、食品、環境、燃料などとても広い分野で活用できるとのことです。
ミドリムシを栄養のサプリメントにするということで、注目度も高いと思われます。

あらゆる環境のもとにあっても、5億年以上前から地球上に生存し続けた生き物であり、炭素固定反応を起こす微生物であるということも証明されています。こうした生物を人間の手で育てるということは、なかなか困難で人手(マンパワー)もかかります。気候にも左右されるので大量に培養するのは至難の業と言えますが、人間の活動と知恵でさらに大量に培養できれば何よりと思っています。

機会があれば私もミドリムシを培養できれば楽しいだろうと思っています。


バイオビジネスイベント「BioJapan 2013」に行きました

「パシフィコ横浜」(神奈川県横浜市)で開催された「BioJapan 2013」の広い会場を弊社社員の三戸と見て回りました。

「バイオ」という言葉は、今日、いろいろな分野で広く使われています。生き物(ヒトも同じ)の活性そのものが全てバイオです。今回は、食品(サプリメント)、医薬品、細胞、遺伝子検査、洗浄などさまざまな企業、大学から607の出展がありました。

1日で見て回ることはほぼ不可能ですが、今回は的を絞って遺伝子検査の分野を見てきました。ヒトの遺伝子や微生物の遺伝子についてできるだけ簡単に正確に把握できる機器類を探しました。ピタッとくるものはなかなかないものです。これから研究しなければなりません。

現在、遺伝子レベルで環境微生物や人の健康をある一定のレベルで判断し活用することを計画しています。

テーマは2つです。
①カビの遺伝子による品種の同定
②人の生活習慣()の遺伝子診断

①は、カビを遺伝子レベルで同定(種を特定)することで正確に分析することが可能です。従来の方法と比較すると、より科学的で正確です。

カビを分析しカビの特性を調査してからカビを除去し制御する技術とその周辺の洗浄剤などについて、この度特許を申請しました。

いずれにせよバイオテクノロジーは大きな産業であることは間違いないと、改めて感じられた一日でした。


***「初めての参加だったため、最初は何が何だかわからない状態でした。各ブースが何をしているかが見えてくると、素晴らしい技術が盛りだくさんなことがわかり非常に興味深かったです。バイオビジネスについて深い話が出来るようになりたいと思いました」(創研㈱ 三戸)***

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壁、天井の壁紙の臭いを取る方法

ビニールクロスといわれる壁、天井のクロスには、タバコや生活臭、体臭がこびりつきます。
こびりついたまま塗装したりすると、悪臭はそのまま臭い続ける最悪な状況となります。


臭いを取るには
①洗浄剤を選ぶ
②洗浄方法を選ぶ
そして徹底的に洗浄することにつきます。


弊社は、①の洗浄剤についてはとても自信を持っています。
この洗浄剤の基材は石けん水で、弊社の特許技術です。
また弊社は、②の洗浄方法についても実績を持っています。

安全に確実に臭いが取れるのは、バイオテクノロジーだからです。





東京も亜熱帯地域の仲間入り?

今年の夏は暑かった。その酷暑に異常さを感じざるを得ませんでしたが、ようやく夏の終わりの小雨も降ってきた東京都心です。
あまりの暑さに異常を感じた私は、2006(7年前)に出版された『気候変動プラス2℃』(ダイヤモンド社)をあらためて読み直しました。今回はそのお話です。

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今から50年前は、今よりも冬は雪が多く寒さが厳しかったという記憶をある程度の年代の方ならお持ちかもしれません。地球の環境は、気温上昇に影響を受けざるを得ません。もし+(プラス)1℃上昇したらアフリカでは飢餓、クイーンズランドでは熱帯雨林が50%減少するなど、地球、いや私たちの身の廻りでも動植物の生態系に変化が感じられます。

カラーの図をご覧ください。(『気候変動プラス2℃』より)

これは温度が上昇した分が赤く色が付いています。確実に気温が上昇したことがわかります。もしこのまま上昇が続いた場合、+2℃で食料不足となり、食料の価格は大幅に上昇すると言われています


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1965年 (約50年前)







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2013年 (現在)






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2025年 (約10年後)





なぜ気温は上昇するのか。

さまざまな理由があって、避けられない地球環境なのかもしれませんが、日常で私たちができるささやな温暖化防止に役立つことを考えなければ大変なことになると思います。
東京オリンピックが7年後に行われるとのことですが、それまでにインフラ整備は当然として、地球温暖化対策も市民レベルで実行できるようなインフラ整備が重要だと思います。

いよいよ東京から西は、亜熱帯地域になったことは確実と考えています。1ヵ月の平均気温20℃以上が4~11ヵ月、20℃以下が1~8ヵ月の範囲になったこと、湿度7090%が夏季に4ヵ月以上続いたことなど、環境の変化は肌で感じられるようになりました。

ヒトの病気も、痛い、苦しいなどの症状がないと健康でいられる有難さを感じないように、気候も同じで切羽詰まった状況にならないと何もしないのでしょうか?

これから710ヵ年後には今の東京よりもはるかに酷暑、高湿度になるでしょう。この時期に雨が降らず、水不足になれば日常の生活に支障をきたします。
ヒトの住居も大きく変化します。亜熱帯地域しか生棲しなかった細菌、カビ、ウィルスが東京から西の地域で増加し、健康被害が多発することでしょう。

今から40年前に『沈黙の春』(レイチェル・カーソン著)が出てからも、ヒトによる環境悪化は続いています。そして事態は悪化しています。

「人が生きるための環境をつくる」― そのためには、無用な化学合成物質を乱用しないこと、など日常の生活で随分と改善すべきことが多いように思います。

私たちはささやかながら日常の生活を安全で快適にするためのバイオレメディエーション応用技術で、自然の浄化能力の活性にお役に立てるよう努力したいと考えています。これからの時代は、カビ、細菌をいかに安全に制御し予防するかが重大なポイントだと思います。

「細菌が世界を支配する」



白木復元クリーニングの研修会を行いました

8月30日(金)、白木復元クリーニングに関する研修会を開催しました。

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<テーマ> 

白木(素木)の復元クリーニングの原理と工法

 ・腐朽菌の基礎  
 ・検査方法
 ・維持方法




<受講者>   株式会社アサヒプランニング 小田社長

      (
文部科学省・経済産業省中国経済産業局認可 協同組合環境改善推進センター理事長)

井上順司氏 (同センター理事)
           井上大輔氏(弊社へ出向・研修生)

寺院の白木復元クリーニングを中心に、そのメンテナンスについてのプレゼンテーション(学術的知識と資料)の方法、洗浄剤の知識と実技など、現場に密着した内容で勉強しました。

木材は的確な手入れをしなければすぐに腐朽がおこり、シロアリなどの被害で崩落してしまいます。カビの除去、そして維持管理の的確さが要求されるのが白木です。

最近、西日本などは温度、湿度ともにカビや細菌などの好適条件になってきました。シロアリは豪雪地帯にはあまり被害がないようですが、亜熱帯地域には大きな被害があります。カビや細菌も同様です。

日本においても、カビ、細菌による腐朽の被害対策が必要な時代に突入したと言って間違いではないようです。


新しいカビ抑止工事 ~革新的なものは売れない?~

最近読んだ本によると、マーケティングでは、新しいものや革新的なもの(技術や製品)の販売は困難である(売れない)のが常識だそうです。バイオテクノロジーもそのひとつかもしれません。

カビが増殖したら人の目に見えるので、健康被害が気がかりです。その対処方法として「こまめなお掃除、風通しなどが有効です」とカビの学者や家事評論家はアドバイスしていますが、そんなことを日常で継続的に実行することが実際にはできないから、カビが室内外に増殖しているのだと思います。

さらに学者や家事評論家が言うように、塩素、アルコールなどを使用し続けることがカビ退治であるとするならばそれによる健康被害は避けられないのに、ヒトには障害がなくカビだけを絶滅できると考えるのは、あまりにも虫が良すぎる話だと思うのですが・・・。

創研の「バイオクリネスシステムズ」は自然界に存在する微生物の浄化作用を活用した新しいカビ退治の方法です。従来の常識を超えたカビ退治の方法や製品は信じ難く受け入れ難いもののようですが、もしこれまでの方法でお困りの方がいらっしゃいましたら、ぜひお声をおかけください。

 

 

 

 


木の香りを楽しむお風呂×カビとの闘い

取っても取ってもまた生える!
取っても取ってもまた生えた!

天然の木材を使用した浴場は温泉気分を高めリラックスしてやすらぎをもたらしてくれますが、致命的な欠陥はカビが生えやすいことです。湿度が高く垢汚れが多い浴場は、カビに取っても楽園であり、かけがえのない住処です。
建築士さんはカビが生えにくいように設計を工夫されているかもしれませんが、カビを抑止したり除去したりすることはいかに優秀な建築士さんでも難しいかもしれません。
カビは防ぎようがありません。

カビはどこからやってくるのでしょう?
答えは「どこからでもやってきます」
カビは人が想像する以上にタフでどこからでも入りこんで縦横無尽に活躍します。制御するにはバイオテクノロジーしかありません。

天然木材浴槽をバイオクリーニングしました。
日常のおそうじでは取れなかったカビが除去できました。
引き続きバイオ洗浄剤でお手入れしていただくことにより、特別な障害が無い限り、この状態は長続きするものと思われます。

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<施工前>

一面に黒くカビが増殖しています







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<施工中>








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<施工後>
カビが除去され元の木肌の風合いが戻りました


天然石材にはコーティング剤を塗ってはいけない

千葉県松戸市の銀行の正面アプローチの御影石は、数十年の間、立派に保全されてきました。しかしさすがに長年の汚れが積層し、その輝きはすっかり失われていました。

御影石の復元クリーニングのご依頼を受けて、クリーニングした結果、御影石本来の輝きを取り戻しました。

これまでの弊社の経験から判断し、天然石材にコーティング剤(塗り物)や滑り止めなどは絶対に塗布すべきではないと考えております。コーティング剤(塗り物)は石に浸透し、その結果、石の汚れが取れなくなり黒ずんだままになってしまいます。そして結局は、研磨剤で削り落とすしか方法がなくなります。

天然のものは天然のまま、大切にお使いになることが何よりと思います。


20136263.JPGのサムネール画像

 

<施工前>

汚れが積層した御影石




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<施工中>

弊社オリジナルのバイオ洗浄剤で丁寧に施工します




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<施工後>

黒ずみがきれいに取れました


福岡まで「技士認定講座」出張研修に行ってきました

弊社のライセンス契約会社である有限会社九州光洋の納富専務は、コンビニエンスストア、ファミリーレストラン、飲食業などを中心に精力的に営業され、着実にその成果を出されています。

事業拡大に伴い優秀な人材を育成することが急務とのことで、この度「技士」(創研が認定するバイオ洗浄の専門知識を有する資格者)の教育のご依頼を受け福岡まで出張してきました。

2名の受講者はいずれも優秀な方でした。新しいビジネスである「バイオレメディエーション」、「バイオオーギュメンテーション」は、新しく画期的であるが故に一般に理解され難く、ビジネスは困難を極めることが想像できます。小生もバイオ関連事業を始めて10年以上になりますが、多くの方に理解していただくための努力を続けながらなんとかここまでやってきました。今後は、若い世代がバイオ環境ビジネスをさらに発展させてくれるものと信じています。

微生物(バイオ)は人と共生し、お互いなくてはならない存在なのです。

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